「捕虜収容所の死 マイケル・ギルバート(創元推理文庫)」

読了。
「Asukaの図書室」も更新。

マイケル・ギルバートは随分前に「十二夜殺人事件」を読んだことがあるのだけれど、あの作品はカットバックの手法なんかを使った、サスペンス性が高かったような記憶があるんですよ。
でも、今回の「捕虜収容所の死」はサスペンス性というよりも、冒険スリラー的要素も入っていて、かなりお得度が高かった印象。

「このミス」1位の「半身」2位の「捕虜収容所の死」共に、5月の新刊。偶然なのか必然なのか。新人とベテランと言う所も面白い。
「半身」が佐々木のフォークなら、「捕虜収容所の死」は松坂の高速スライダー的切れといったところかな。
どちらにしろ、変化球なことは間違いないと思うけど・・・。

で、触発されて、帰り際に「スモールボーン氏は不在」を客注してしまった。