「『廉価版ミステリ』はこれだ!!」のまとめをば。

第二回のまとめの前に、国内編結果のまとめで「西村京太郎の初期作品再評価」と結論をだしました。
それについて(だと思うのですが)政宗九さんの日記で、『政宗九さん的西村京太郎ベスト』が書かれているので、参考にしてください。



第二回目は「廉価版ミステリ購買結果」海外編


結果表はこちらを参照してください。


海外ミステリを読んでいる人が少ないのか、はたまた選定の芸のなさに失望されたのか、国内編ほど突っ込みは少なかったです。
選出の基準は、
「各所で行われるオールタイムベストなどで常にランキングされるような、クリスティやクイーンやカーといった作家、作品を外して、海外ミステリを読んでもらうきっかけになるモノ」
でした。かなり私の個人的趣味の影響が入った10作品だったことも否定はしません。ウッドストック行最終バス」「スターヴェルの悲劇」といったところは最たるものです。

全体の購買率がほぼ半々という結果を、どう分析してよいか頭を抱えるところです。が、海外ミステリにしては健闘したのではないかと思います。
海外ミステリについては前述のように、ほとんどコメントが得られなかったので、購入判断のポイントがどこだったのか見つけ難いのです。それでも、じっくりと皆さんのコメントを分析してみて行き当ったのは、
「作家が選考基準でもよかったのでは?」
ということです。
廉価版にするのだから、クリスティやカーやクインと言ったところを外さず、かつ常にランキングされていないセカンドラベル的な作品を選んだ方が、購買率は上がったと推測しました。
海外ミステリ読みの底辺を広げるには、まず基本からと言ったところでしょうか。

結論としては、今回選んだものが入門編としてはひねりすぎだったようです。



最後に価格について少し。
新古書店の普及によりハードカバーや文庫を問わず\100で手に入れることができるので、価格についてはシビアな金額が出てくるのかと思っていました。
当方のアンケートでは、\200〜300が廉価版の適正価格になりました。
価格についての理由などの詳細は、コメントをまとめる時に一緒にしたいと思ってますので、しばしお待ちを。


「廉価版ミステリになって欲しい作品」は金曜日に。