Asukaの図書室を更新。
「イエスのビデオ」の感想と「卒業」のレビューアップしてます。


「「廉価版ミステリ」はこれだ!」のまとめをば。

第3回のまとめに入る前に、紅さんが主催者よりもしっかりとまとめてくれてます。こちらでご確認を。
で、紅さんが触れている「AT ALL or NOT AT ALL」ですが、ちょっと調べてみました。
全部買うと回答された方は2名。反対に全部買わないと回答されたのは3名でした。
装丁も価格も統一したシリーズとして売り出されるとしたら、購買率は上がると思ってます。クリスティ文庫が良い例かもしれません。持っていても新シリーズで出れば手が出てしまうという、ミステリ読みの心理をついて見ることにしましょう。



第三回は「廉価版ミステリにしたい作品」「オールタイムベスト」


結果表は「廉価版にしたい」はこちら「ベスト」はこちら参考にして下さい。



「廉価版ミステリにしたい作品」は国内外問わず、一人最大三点までという縛りをつけさせていただきました。にもかかわらず、一点のダブりもなく綺麗に散らばりました。
正直、もっとメジャー級の作家や作品が並ぶと予想してましたが、意に反してかなり濃い作品が並んだと思っています。
同じ作家で違う作品というのが目立っていると思います。

「オールタイムベスト」は国内外それぞれ選出してもらいましたが、やはり海外物は弱かったようですね。
こちらは、オーソドックスに落ち着いた感じがします。「名作の誉れが高い物が選ばれるべくして選ばれている」と言ったところでしょうか。



れんか 【廉価】
(名・形動)[文]ナリ

安いねだん。また、品物の値段が安いさま。安価。

⇔高価
大辞林 第二版 (三省堂)より



『廉価版』は文庫という考え方が最近薄れてきているような気がします。文庫本がここでいう「安い値段」になっていないから。一個のジャンルとして確立してしまっているのが現状。¥200〜300が今回の企画参加者の最も多く希望している金額。やはりこのくらいにお手軽感がないと、安いと言う感覚にならないのが消費者の本音だと思います。手元に置くことに固執しない人なら、新刊で買って読み終わったら、ブックオフなどの新古書店へ売りに行く。その差額がその本に払った金額ということになるのかもしれませんね。図書館で借りようとすると、人気の本は借りるまでに時間がかかる。かといって、高いお金を出して買うのも気が引ける。でも、一時お金をかけて買っておいて、読み終わったら売ってしまう。これもある意味「廉価」の考え方なのかもしれません。

「もっと本は高価でも良い」と言う意見があったり、「本は買う物ではなく、図書館で借りて読むものだ」と言う意見があったり、かわぐちさん@カフェ白梅軒さんのようにショックを受けていたり(4574のレスを参照)、「あまり出回っていないスキな本を、廉価版という媒体で出すことに抵抗がある(私にとって本は読むだけのものではなく……)」と思い入れたっぷりの意見などなど、数多くの反応をいただきました。

今回の20作品は、現役本として流通していたり、ブックオフなどの新古書店でも手に入りやすい作品をチョイスしたつもりです。
未読で気になった作品や再読してみようと思われた作品があったら、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。